我々が日常生活をする上で、毎日履く靴。今回は靴の中でも、特にお手入れが必要となる革靴のお手入れ方法に関してお話したいと思います。気になる方は是非チェックしてみてください。
革靴の使用頻度
我々が日常生活をする中で最も汗をかく場所は足の裏です。また、靴を履いて1日生活するとコップ一杯分(約200ml)の汗をかくそうです。そのような状態を毎日同じ靴を履いて過ごしたら、靴はあっという間にダメになってしまいます。特に足にピッタリとフィットさせる革靴にいたってはより蒸れるし、衛生的にもよくありませんね。
靴は1日履いたら中2日~3日開けるのが好ましいとされています。その間もそのまま放置するのではなく、中に溜まった湿気を取り除くためにシューキーパー(木製)や新聞紙を詰めること、風通しの良い所で乾燥させることが大切です。湿気がある状態で放置してしまうとあっという間にカビの発生原因となってしまいます。
革靴のお手入れ方法 はじめに
日常でのオシャレ、ビジネスシーンや冠婚葬祭など幅広いシーンで活躍する革靴ですが、ご自身の革靴をご自身で調達した道具で磨いたことはありますか?「靴磨きってどうやったらいいかわからない」とか「やっているけどプロの職人の様にピカピカにならない」とかいろいろお悩みありますよね。
一番大切なことは、革にとって適切な処置がされているかどうかということだと思います。靴磨きも経験です。やっていくうちにコツや革に対する興味が湧いてくると思います。まずは手順に沿ってやってみてください。
そして、革にとって一番大切なことは「汚れ落としと栄養補給」です。ご自身でやるなら、これだけ出来ていれば十分だと思います。ピカピカにならなくたって、見た目があまり変わらなくたっていいんです。革が適度に適切なリフレッシュが出来れば良いと思います。
革靴のお手入れ方法 準備
- 馬毛ブラシ(チリホコリ取り、仕上げ用)
- 豚毛ブラシ(クリームのブラッシング用)
- 綿布(汚れ落とし用、Tシャツとかでもよいです)
- クロス(仕上げ用)
- クリーナー(乳液状タイプや液状タイプ)
- クリーム(靴墨、必要によってはクリームを塗る用のアプライブラシも)
- シューキーパー(木製、プラスチックの物もありますが木製がおすすめです)
最初は入門セットの様なまとめ売りをしているシューケア用品のメーカーも多いのでそちらのセットを買ってみるのもよいかと思います。私のおすすめはフランスのメーカー「サフィール」です。
革靴のお手入れ方法 実践
ここで簡単に靴磨きの工程を5つあげます。
- 表面に付いたチリやホコリをブラッシング(馬毛)。
馬毛ブラシは柔らかい毛です。表面をやさしく、全体的にブラッシングしてあげてください。特にアッパーとコバの間はゴミが溜まりやすいので、忘れずに。
- 液状もしくは乳液状のクリーナーを綿布に付けて、全体の汚れ落とし。
クリーナーの付け過ぎは注意です。場合によってはシミになる恐れもありますので、不安でしたら目立たない内側の土踏まず当たりから試しましょう。
- クリーム(靴墨)をブラシで塗り、全体に伸ばし、ブラッシング。
ブラシ(豚毛)で磨き上げします。豚毛ブラシは硬い毛です。硬い毛ですが、勢いよく、少し力を入れてもよいので頑張って磨きましょう。クリーム(靴墨)も付け過ぎは絶対にダメです、表面に膜が出来過ぎて、かえって革が呼吸出来なくなります。適度な量を塗り込むが重要です。
- 馬毛ブラシで仕上げのブラッシング
豚毛でのブラッシングで靴墨を全体に伸ばした後に、もう一度馬毛でブラッシングをしてあげるとツヤがより出ます。
- クロスで仕上げ
最後にクロスで全体を軽く磨いてあげることで、表面に更にツヤが出ます。
革靴のお手入れ頻度
履いた後の処置は前述した様に、シューキーパー(木製)や新聞紙を詰めるなど中の湿気に特化した物です。また、汚れが気になる様でしたら、軽くブラッシング(馬毛)やクロスをしてあげましょう。これは毎回の基本的なお手入れです。
靴磨きによるお手入れは毎回するものではありません。クリーナーやクリームには溶剤が含まれている物もあります。かえって、革を痛めてしまう危険があります。
革靴のお手入れは、10回程度履いたら靴磨きのお手入れを1回行うのが良いそうです。1回履いて、中2日~3日置くことも仮定すると月に1回程度です。
もちろん、雨に濡れてしまったり、酷く汚れてしまったりしたら話は別です。お手入れ方法も変わってくるので今回はここまでにします。
お店でもやってますので、お時間無い方はお持ちください。店頭靴磨き¥990(税込)~
当社はクリーニングコースのご用意もございます。