【保存版】プロ直伝！シャネルのトラブル別お手入れ方法

シャネルのバッグや財布は、ラムスキンやカーフスキンなどの高級レザーと、マトラッセの美しいステッチが大きな魅力です。
さらに、クラシックなデザインは時代を超えて支持され、ファッションアイテムでありながら資産価値を持つ存在でもあります。

ただ、どれほど丈夫で上質な素材でも長く使うことで避けられない変化があります。
たとえば、摩擦による小さな傷、紫外線や湿気による色落ちや焼け、金具のくすみやサビ…。
さらに、型崩れやファスナーの不具合、乾燥によるひび割れなども、多くのお客様からご相談いただく代表的なお悩みです。

そんな方のために、プロの視点からシャネルの代表的なトラブル別お手入れ方法をご紹介します。
あわせて、自分でできるケアのメリット・デメリットも解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

長持ちさせるためのメンテナンス

革の質感が魅力的なシャネルのバッグ・財布。適したお手入れを行うことが長持ちの秘訣です。

自分でできるお手入れ方法

カーフスキン、キャビアスキン、ラムスキンの共通のお手入れ方法です。

1. 表面のホコリを落とす
馬毛ブラシを使用し、表面についた汚れやホコリを落とします。日常的なお手入れであれば、この工程だけでも十分です。

2. 落ちにくい汚れへの対応
ブラシを使っても汚れがなかなか落ちない場合には、革専用のクリーナーを使い、汚れを落としましょう。

3. クリーナーで汚れを拭き取る
クリーナーを布に適量つけて、汚れを落としたい場所に優しく馴染ませ擦ります。

4. クリーナーを拭きあげる
汚れが落ちたらクリーナー液を拭き取り、クロスを使って優しく拭きあげます。

5. クリームで保湿する
専用のクリームを使用し、油分を与えましょう。クリームは１円玉程度の量で問題ありません。小物の場合は米粒ぐらい取って、塗りこみます。

6. 乾燥させる
風通しの良い、日陰で３０分～１時間程度乾かし、クリームを革に馴染ませます。

7. 磨き仕上げ
馬毛ブラシで磨き上げ、クロスでもう一度拭きあげ、余分なクリームを取り除きます。

8. 防水ケア
防水スプレーは必要であれば、散布することをお勧めします。

9. 保管方法
保管する場合は中に新聞紙などを詰めて、型崩れ防止と湿気対策を行い、風通しの良い所での保管をお勧めします。

注意事項

• アルコールやウェットティッシュは絶対に使用しない
• 無理に擦るとレザー表面が毛羽立ちや変質の原因に
• 自己判断が難しい場合は専門の修理店やシャネル正規店の利用を

メリット

• 自宅で手軽に試せる
• コストがかからない

デメリット

• 強くこすると革が変色・傷む可能性
• クリームの量が多いとシミやべたつきの原因に

表面の擦れ・キズ

自分でできるお手入れ方法

• 革用クリームを薄く塗って保湿するとキズが目立ちにくくなる
• 浅い傷は清潔な手で軽くマッサージし、繊維の乱れを整える

注意事項

• ごしごしこすらず優しく扱うこと
• 定期的に革用保湿クリームなどで適切にケア
• 自己判断が難しい深い傷は専門の修理店やシャネル正規店の利用を

メリット

• 日常的なケアで目立たなくなることも
• 革の乾燥防止になる

デメリット

• クリームの量が多いとシミやべたつきの原因
• 強くこするとステッチが傷む

金具のくすみ・錆び

自分でできるお手入れ方法

• 乾拭きでのケア
  柔らかい布や眼鏡拭きクロスでやさしく乾拭きし、汚れやくすみを防ぎます。
• サビ・緑青の対処
  綿棒や布に少量の金属用クリーナーをつけ、目立たない部分でテストしてから軽く磨きましょう。革や布地にクリーナーが付着しないよう注意。
• ゆるみ・外れへの対応
  小さなネジが緩んでいる場合はドライバーでそっと締め直しましょう。ただし特殊な構造の金具もあり、無理に触るのは危険です。

メリット

• 輝きを取り戻せる
• 自宅で簡単にできる

デメリット

• 研磨剤入りクリーナーは傷の原因に
• 無理に磨くとメッキ剥がれのリスク

内袋の汚れ・カビ

自分でできるお手入れ方法

• 風通しの良い暗所で保管する
  湿気が多いクローゼット奥の保管はカビの原因に。
  型崩れしない程度にファスナーを開け、風通しの良い暗所で保管しましょう。
• 軽い汚れの場合
  柔らかい布で汚れを優しく拭き取る。中性洗剤を薄めた水で布を軽く湿らせて拭くのも効果的です。ただし、布や革に過度な水分は避けましょう。

メリット

• 気になる臭いを軽減できる
• 応急処置として効果的

デメリット

• カビの根は取り切れない
• 革が弱って破れやすくなる

プロに任せるべきサイン

• 広範囲にシミが広がっている
• 革が硬化・ひび割れしている
• カビや臭いが繰り返し出てくる
• 金具が変色しメッキが剥がれかけている
• 重度の汚れや加水分解（ベタつき）

こうした場合は、無理に自己流で手を加えると状態が悪化する可能性があります。専門の修理店に相談するのがおすすめです。

まとめ

シャネルのお手入れは、「自分でできる範囲」と「プロに任せるべき範囲」を見極めることが大切です。
ご自宅でできるケアはあくまで「軽度のトラブル対策」まで。大切なバッグを長く愛用するためには、定期的にプロの点検を受けるのも安心です。

「お気に入りだからこそ長く使いたい」
そんな想いを叶えるために、ぜひ今回のお手入れ方法を参考にしてみてください。

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やりとり例

case1.これって…修理できる？

case2.来店前にいろいろ確認！

case3.バッグの付け根が切れた！